成人心疾患

別名"後天性心疾患"と呼ばれ、生まれつきの病気を除いた成人罹患の心疾患群です。成人における生まれつきの先天性心疾患も当科で対応しておりますが、その説明は先天性心疾患の項目を御覧下さい。

いわゆる危険因子と呼ばれる肥満、喫煙、高血圧、高脂血症、糖尿病が原因で生じる狭心症、心筋梗塞とその合併症が最も多い病気です。カテーテル治療が難しい、不適当な患者さんが冠動脈バイパス術の対象となります。

近年、人工心肺を用いないオフポンプ手術で極めて安定した成績が得られています。リウマチ熱が原因で起こるリウマチ性弁膜症は減少しましたが、近年は変性(原因不明)、加齢が原因となる弁膜症が急激に増加しています。大動脈弁に対しては弁置換術が行われますが、僧帽弁に対しては形成術が行われます。難易度の高い弁形成術の達成率(98%)は全国でも屈指の成績です。高血圧、動脈硬化が原因で起こる大動脈瘤は突然発症したり(解離性大動脈瘤)、症状のない(胸部大動脈瘤)ことが多く対応が難しい領域です。心臓血管外科領域で最も成績が不良な疾患です。これらの大動脈瘤治療に関しては当院血管外科と緊密に連携しあい、ハイブリット治療を推し進めてきております。非常に難しい症例をも克服しつつ、良好な成績を保ち続けております。

成人心疾患の診療内容と治療実績