冠動脈疾患

冠動脈疾患について

ポンプとしての心臓

心臓は筋肉で出来たふくろで、24時間休まず全身に血液を送り続けています。そのためには、心臓にも絶えず、充分な酸素と栄養を供給しなければなりません。
では、どのようにして心臓の筋肉に血液が届けられているのでしょうか。

冠動脈が送り届けています

冠動脈は、心臓の出口(大動脈弁直上:大動脈基部)から心室を取り囲むように3本に分かれ流れています。

動脈硬化が進むと

冠動脈の様な細い血管は、壁が肥厚して内腔が狭くなっていきます。

  • タバコ
  • 糖尿病
  • コレステロール(悪玉)の上昇
  • 高血圧
  • 歳をとる
  • 体質(遺伝)

などが動脈硬化を進行させる要因となります。

「狭窄がある程度進行してきた時に問題が生じます。」

運動などにより心臓の仕事量が増え、それに見合うだけの血液が流れなくなった時、息苦しくなったり、胸が締めつけられる様に感じたりします。これが、狭心症です。
さらにつまってしまうと、強い痛みを生じ筋肉が死に始めます。当然ポンプとしての性能も低下しますので心不全を生じたり、危険な不整脈を誘発したりします。それが、心筋梗塞になります。

治療法

死んでしまった筋肉は、生き返りません。そのため、出来るだけ心臓の筋肉が良い状態に保たれる様に血行再建(物理的に血流を回復させること)を行うことが必要となります。

血行再建には、二つの方法があります。

  • 狭くなってしまった通り道を拡げステントを入れます。

    →カテーテル治療(PCI)
    →主に循環器内科で行われています。

  • 狭くなった所の先に新しい通り道をつくる。

    →冠動脈バイパス術(CABG)
    心臓外科の出番です!

冠動脈バイパス術(CABG)

取り外してきても問題のほとんど無いご自分の血管を利用して行います。

todo

どのような場合に冠動脈バイパス術が適しているのか?

  • 三枝ともに狭窄がある
  • 左冠動脈主幹部に狭窄がある
  • 分岐部近くに狭窄がある
  • 閉塞して時間が経った病変
  • カテーテル治療のあと再狭窄を繰り返している時
  • 腎機能が低下している方

※循環器内科との合同カンファレンスを行い、最適と考える方法を提案させて頂きます。

冠動脈バイパス術の種類

20年くらい前まではふつう人工心肺を使い心臓を止めて行う方法(オンポンプCABG)が用いられていました。最近は、低侵襲、脳梗塞などの合併症の低減を目指し、人工心肺を使わず自己の心拍動を残したまま行うオフポンプCABG(オプキャブ)が広く行われるようになってきました。
しかし、全てのバイパス手術にオフポンプCABGが適しているとは限りません。お一人お一人の患者さんの病態に最適な方法を検討して行っています。

治療実績

症例数及び成績
オフポンプ手術別症例数

狭心症、心筋梗塞の治療をうけている皆様へ

我々は、循環器内科との密接な連携の下、一人一人に適切な方法で治療を行っております。積極的にオフポンプバイパスを導入し、どのような合併症をもつ患者様に対しても、安全で効果的な治療を心がけています。安心して、我々循環器チームにおまかせ下さい。

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