専門医研修について

専門医の修得の流れについて

2015年現在での現状の心臓血管外科専門医および外科専門医の修得の流れについてご説明いたします。

心臓血管外科専門医が名の通り心臓血管外科医、心臓外科医、血管外科医が専らする診療において相当する専門医と言えます。
ただし、この専門医はサブスペシャリティといえるもので、心臓血管外科専門医を修得・更新維持するには、外科専門医の修得・更新維持が必要になります。
つまり簡単に言えば「外科専門医」をもっていなければ、心臓血管外科専門医を修得することも更新維持することもできないことになります。

外科専門医の修得についてご説明します。
まず国が定める臨床研修病院で所定の2年間の初期研修を終える必要があります。
初期研修を終えたあとに外科専門医研修のできる病院に所属勤務し、その際に(もしくはそれまでの2年間に)日本外科学会に会員登録することが必要です。
その後、最短で医師5年目に「外科専門医」の筆記試験を受けることができます。この筆記試験に合格したのちの翌年以降に外科専門医修得試験をうけることができます。最短で医師6年目に受けることができる外科専門医修得試験の受験申請時までに、日本外科学会が定める「外科専門医」の修得に必要な最低単位数の手術経験数を満たしていなければ外科専門医修得試験の受験資格は得られません。
したがってなるべく早く筆記試験を合格しておき、初期研修終了後から3年間に必要な数以上の手術症例経験を得ておけば早く「外科専門医」の修得に至るわけです。
国が定める臨床研修病院での研修医としての手術経験も「外科専門医」の修得に必要な手術経験として使えますが、現在はその手術実施の登録がNCDという外科手術実施の登録データベースにしっかり登録処理されることが必要条件となります。
外科専門医を修得した後に、最短2,3年の年月があれば心臓血管外科専門医の試験をうけることができます。
心臓血管外科専門医は、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本血管外科の3学会をもとに構成されている日本心臓血管外科専門医機構という機構が資格を発行しています。
そのため、心臓血管外科専門医の試験をうけるのに必要な手術症例の実施時には3学会のうち最低1つの学会に所属していることが必要となります。
加えてその機構が修練を認めていて、適切な指導医資格をもった医師が常勤でいない場所での手術経験は、試験を受ける際に必要な手術症例には認められません。
したがって、外科専門医・心臓血管外科専門医はどの施設で手術修練をうけているかということが非常に大切になってきます。特に心臓血管外科専門医の修得においては、限られた施設でなければその修得資格をえることは難しいと言えます。

研修年次計画(単独型と連携型)
外科専門医連携型研修(外科専門医研修-心臓血管外科研修)