臨床工学とは
臨床工学という言葉はあまり一般の方には馴染みがないかもしれません。臨床工学とは手術で使用する診療機器の管理・操作などをおこなう役割です。心臓外科の手術においては人工心肺装置や血液浄化装置、人工呼吸器などの医療機器は手術においては最も重要な存在です。それらを最適かつ安全に稼働させるために臨床工学部では日々、研鑽をおこなっております。
臨床工学という言葉はあまり一般の方には馴染みがないかもしれません。臨床工学とは手術で使用する診療機器の管理・操作などをおこなう役割です。心臓外科の手術においては人工心肺装置や血液浄化装置、人工呼吸器などの医療機器は手術においては最も重要な存在です。それらを最適かつ安全に稼働させるために臨床工学部では日々、研鑽をおこなっております。
臨床工学部は平成4年4月に発足し、診療支援部門として技士長を所属長とした25名の臨床工学技士で運営しています。
手術室には8名の臨床工学技士が配属(兼務含む)されており、手術で使用される診療機器の安全管理体制構築に向けて日々業務に励んでいます。医療の質を確保するため、手術で使用される診療機器の保守点検をはじめ、トラブル対応や使用するスタッフへの教育も大切な業務となります。
未熟児および新生児を含む、小児から成人・高齢者までの開心術全症例で使用する人工心肺装置の操作を臨床工学技士が担当をしています。操作は主に学会認定である体外循環技術認定士を取得した者が行い、後進の育成についても力を入れています。また、日本体外循環技術医学会の安全装置設置基準に準じた機器を使用し、患者安全の観点から最良の医療が提供できるように努めています。
また、心臓カテーテル室での血管内治療や、ハイブリッド手術室でのTAVI治療(経カテーテル的大動脈弁留置術)をはじめとする構造的心疾患インターベンションにおいても、各診療機器の操作や急変対応を兼務で行っています。