主な対象疾患
虚血性心疾患
虚血性心疾患とは心筋梗塞や狭心症など心臓を栄養している冠動脈の異常により心臓への血が足りていない(=虚血)状態のことをいいます。病状は進行性であり,早期の治療介入が重要です。
先天性心疾患
先天性心疾患とは、生まれつき心臓や血管の形状が正常とは異なることが原因で心臓や血液の働きに障害が起きる病気です。種類は多岐にわたり、重症度は人それぞれです。先天性心疾患の赤ちゃんは、およそ100人に1人、年間で1万人が生まれています。
心臓腫瘍
心臓腫瘍とは、心臓に発生する腫瘍のことです。その種類には良性と悪性の2種類があり良性の場合がほとんどです。ですが、どちらの性質であっても心機能に悪影響を与えることに変わりなく、心臓の正常な機能を障害するので治療が必要です。
マルファン症候群
マルファン症候群とは、遺伝子異常によって、大動脈、骨格、眼、皮膚など全身の結合組織が脆弱になる生まれつきの病気です。マルファン症候群が原因で引き起される心疾患は、大動脈の拡張あるいは解離による「大動脈瘤破裂」や「大動脈解離」が挙げられます。
心房細動
心房細動とは、心臓の中に流れる電気信号が乱れることで心房が細かくけいれんして、全身に十分な血液を送り出せなくなる病気です。心房細動が原因で脳梗塞などが起こることもあるので、見つかったら早めに治療を受けることが大切です。
重症心不全
心不全とは、心臓の機能が低下して全身に十分な血液を送り出せなくなる状態をいいます。重症心不全は、心不全に有効とされる治療をすべて行っても症状改善が見られず、症状によって日常の身体活動の制限がある状態を指します。
大動脈弁形成
大動脈弁形成術は、主に動脈弁閉鎖不全症に対して行われる手術です。大動脈弁狭窄症や、大動脈閉鎖不全症となってしまった場合には、大動脈弁の機能を回復させるための外科手術が必要となります。
心臓弁膜症
心臓弁膜症とは、心臓の中の血液が正しく流れるように調節する「弁」が、さまざまな原因により正常に働かなくなってしまう病気です。発症当初の自覚症状はほとんどありませんが、症状が進行すると「息切れ」「動悸」「めまい」などの症状がみられます。